【トモさんの部屋】9.11 スポーツと平和...

９．１１...

2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生、当時のニューヨーク・マンハッタンのランドマークであった世界貿易センタービルに２機の旅客機が突入してビルが崩落、１機の旅客機がペンタゴンへ突入、１機が墜落という事件が起きました。当時、大学生であった私は、北海道・苫小牧の合宿宿舎でこのニュースを知り、帰りの飛行機が怖かったのを覚えています。その後...この事件の影響は、私にも降りかかってきました。

アフガニスタン侵攻...

です。2001年10月にブッシュ大統領がアルカイダをせん滅するためにアフガニスタン侵攻を開始しました。当時伸び盛りだった私は、2002年千葉国際駅伝を走り、2002年2月には世界クロスカントリーの日本代表に選出されました。2003年3月、スイス・ローザンヌに旅立つ予定でした。しかし...

イラク戦争...

戦闘地帯の上空を飛ぶという安全面の理由から、派遣中止が決定...私は「幻の日本代表」となってしまいました。2021年、アイルランドチームの合宿帯同中にチームコーチと話をしたら、この大会に出ていたそうです。この時の事、気持ちを、強く思い出しました。もちろん学生時代の私は、すごく憤りました。滋賀の片田舎から必死に頑張って掴んだ日本代表、戦争によって夢が打ち砕かれ、スイスへいくことすら、戦う事すらできないなって...そして、大学生ながらに「スポーツが平和だからできる」という感謝の気持ち、そして「世界は平和であってほしい。スポーツが平和の象徴であるべき、そのために働きたい」と強く思い出しました。この頃からでしょうか？スポーツマネジメント学、スポーツ栄養学、スポーツ生理学を学びだしたのは...

20年経った今...新型コロナウイルスとの長い長い戦いに、社会も経済も疲弊して、疲れています。学校では、当たり前が当たり前でなくなり、社会の構造も変化しています。9.11から20年のコロナ禍...今ひとつ、大学生のころに感じたやりきれない気持ちを、思い出してみたいと思います。そうする事で、私は笑顔で居れます。

苦しいときにニコッと笑えるその強さ...

今の私は、大学生の若者とは違い、家庭を持ち、トモランの代表です。１人ではありませんし、みんなに勇気と元気を持ってもらうため、何をすべきかかんがえなくてはなりません。本日、Instagram liveを静岡市でやってきました。そこで思いっきり笑ってきました。トモランのすべてに、そんな笑顔と元気、そして「スポーツが平和に貢献できること」を考えて、日々仕事をしていきたいと思う次第です。

いつか人類が、平和である時代が来るか？
もしくは、今が最も平和なのか？
そのどちらでもいい。
まずは目の前の平和を守ろう。

これが私の平和に対する思いです。
そうする事が、「幻の日本代表」も、価値を出すのでしょう...

（中川 智博）